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貸出用線量計について

貸出用線量計の仕様や校正方法について

当プロジェクトでは以下の機器を貸出用としてご用意しています。

PA-1000 Radi (堀場製作所)


操作が簡単で、検出部の感度が高いシンチレーション式線量計である堀場製作所製PA-1000 Radi に対して簡易校正をかけたものを通常はお使いいただきます。

(仕様)

検出対象 γ線 PA-1000_s.jpg
測定範囲 0.001~9.999μSv/h
測定エネルギー範囲 150keV以上
感度 0.01μSv/hに対して毎分10カウント以上
平均化時間 60秒移動平均を10秒毎に更新
検出器方式 シンチレーション式(CsI(Tl))
相対指示誤差 ±10%以内

→メーカー(堀場製作所)Webページへのリンク

こちらの機器は支援者の方からご寄付いただいた支援金ならびにワーナーエンターテイメントジャパン様からのご寄付により購入いたしました。

個人被ばく線量計(電子式積算線量計) PDM-122


日立アロカメディカル製の電子式積算線量計です。行動中に身に付けておくと長時間の(例えば日単位から週単位の)トータルの外部被ばく量を把握できます.
機器はメーカー出荷時に1台毎に校正されており,校正データ,校正定数の記された校正証明書が付属しています(貸出機器に校正定数のみ表示しています)。

→メーカー(日立アロカメディカル)Webページへのリンク

TERRA with Bluetooth channel (MKS-05)


10μSv/hを超えるような場所での利用が予想される場合や用途により、ご相談の上より高線量まで対応できる ECOTEST社 TERRA with Bluetooth channnel (MKS-05) をご利用いただきます。これまでにも警戒区域内での一時帰宅の際にご利用いただいております。

こちらの機器は(株)アンビエント様にご寄付いただいたものと、ワーナーエンターテイメントジャパン(株)様からの支援金を利用して購入したもの(アンビエント様に支援特別割引価格にご提供いただいたもの)を貸出機としてご用意しています。

→販売代理店((株)アンビエント)へのリンク

PA-1000 Radi の簡易校正について

一般に線量計は他の測定機器に比べ、出荷状態であっても非常に誤差の大きい測定機器であることが分かっています。そのため、出荷状態のまま使わず、(簡易)校正という作業を行い、プロジェクトスタッフが事前に精度を確認後、貸出いたします。

(簡易校正の方法)

1.機器1台毎に識別番号を割り振った後、福島県内の0.8μSv/h程度の場所(公園敷地内、高さ1m)でウォーミングアップ後1分間隔で5回の測定を行い平均値を計算する(測定値の実験標準偏差0.01~0.03μSv/h)。

2.日立アロカ社 TCS-172B(2011年9月校正済み)で測定したデータと1.で得た平均値との倍率関係を求める。この倍率の値を有効数字2ケタに丸め、機器前面のステッカーに記載しています。

注1)PA-1000にはエネルギー補償機能が無いため、今回の校正環境と核種の構成比が極端に異なる場所では校正倍率に狂いが生じます。具体的には測定される放射線中に放射性Csの寄与分が少ない地域(低線量地域など)では誤差が大きいことにご注意ください。

注2)PA-1000は他での実験結果から自己ノイズ分が低いとみなし、単純な比例計算のみという非常に簡易な方法を採用しています。そのため,線量率が校正環境と極端に違う場合には誤差が大きくなります。

注3)貸出用のPA-1000はいずれの機器もTCS-172Bに対して高い値を示しています。そのため校正倍率は1以下となり、数値を低くする方向の補正になります。校正についてもできるだけ正確を期するようにしていますが、安全側に判断したいという場合や、相対比較のみを行いたい場合には無理に補正係数をかける必要はありません。

これらの方法は標準供給機関で行う校正とは異なり、厳密性については保証できませんが、周囲の広範囲に放射性物質が存在するという実際の測定状況に即して校正を行う(その場校正;in-situ calibrationにある程度近い)という点では優れています。